糖尿病モデルマウスへのMAFの効果

MAFやEGCGの摂取量は、1週目は1匹当たり2.3mg/日で、10週目には4mg/日に増加していました。

これは節水量の増加によります。一方、摂餌量は10週間でほとんど同じで、面白いことに5週目から「MAF群」が一番、摂餌量が多いことがわかりました。餌はたくさん食べるのに、体重の増加は「MAF群」が一番低く、血糖値も「MAF群」が一番低いことがわかりました。(図1)

図1.2型糖尿病マウス(db/dbマウス)にMAFを経口投与した効果。左図.MAFの体重に及ぼす効果。右図.MAFの血糖値に及ぼす効果。●「コントロー ル群」。■「0.02% MAF 群」。▲「0.02% EGCG 群」。*は「コントロール群」 との有意差ありを示す。(P<0.05)

そして、血清中の遊離脂肪酸量も「MAF群」が一番低いことがわかりました(図2)。さらに内臓脂肪量も「MAF群」が一番低く(図2)、脂肪肝の発症も「MAF群」で顕著に抑制されていました。これらの結果は、経口投与したMAFが、体重増加と血糖値、血中遊離肪酸、内臓脂肪の上昇を抑制して、脂肪肝発症を抑えることを示していました。

図2.2型糖尿病マウス(db/dbマウス)にMAFを経口投与した効果。左図. MAFの血清遊離脂肪酸に及ぼす効果。●「コントロール群」。■「0.02% MAF群」。 ▲「0.02% EGCG 群」。右図.MAFの内臓脂肪に及ぼす効果。*は「コントロール群」との有意差ありを示す(P<0.05)。