我が友と枝葉柳に囲まれて 行く夏惜しむ太湖の畔
友を見て美しく有りカッコ良く 時に可愛いコスチューム哉
爛漫に花花花と埋め尽くし 枝も見えない満開桜
※本記事は、2012年12月刊行の書籍『歌集 星あかり』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 星あかり【第57回】
50代のある日気がついた。目に映るものはどれも故郷を重ねて見ていたことに。
そう思うと途端に心が軽くなり、何ものにも縛られない自由な歌が生まれてきた。
たとえ暮らす土地が東京から中国・無錫へと移り変わり、刻々と過ぎゆく時間に日々追い立てられたとしても、温かい友人と美しい自然への憧憬の気持ちを自由に歌うことは少しも変わらない。
6年間毎日感謝の念を捧げながら、詠み続けた心のスケッチ集を連載でお届けします。
我が友と枝葉柳に囲まれて 行く夏惜しむ太湖の畔
友を見て美しく有りカッコ良く 時に可愛いコスチューム哉
爛漫に花花花と埋め尽くし 枝も見えない満開桜