一年の中での注意点:冬

冬は寒いので、人は動かなくなる傾向があります。動きが少なくなると、体の中でのモノの動きも悪くなりますので、軽いストレッチなどを中心に大きな筋肉を動かす必要があります。

一方で、秋と同じく乾燥の季節ですから、潤いをもたらす食べ物も必要です。かといっても、水が増えすぎると体は冷える方向に向かいますので、ほどほどにしてください。特に夜間頻尿などで困っていらっしゃる方の場合は、回数が多くなる可能性があります。睡眠が妨げられると、二次的にかゆみにもつながる可能性があります。

また気をつけなければいけないものに暖房器具があります。近頃はたくさんの種類があり、一つずつ言及していくわけにはいきませんが、これらを使う上で気をつけなければならないポイントは、乾燥と冷えです。

ホットカーペットやファンヒーター、こたつ、などは乾燥しやすくなりますので、加湿が必要です。この加湿は生活空間の加湿もですが、体への加湿も必要になります。

そしてもう一つが冷えです。暖房器具を使って冷えるというのは不思議に思われるかもしれませんが、実際お話を聞いている中でよく耳にします。まず一つが、汗をかいて冷えるということ。温めすぎると、発汗が促されます。電気毛布をタイマーで使っているような場合に、温かいうちに汗をかいて、タイマーが切れた時に冷えるということになります。

乾燥とともに、循環も悪くなる可能性が出てきます。もう一つが、冷え性を作ってしまうということです。人間は恒温動物なので、自分で体温を調節できますが、その中に寒い時に温めるという機能も持っています。さらに人間の機能で、使わない機能は働きが悪くなる、ということがあります。つまりこの温めるという機能も使わないとうまく作動しなくなってくる可能性があるのです。