以上の通り、意識の動きは、

①次のアクションを取るうえでの前提条件を確認、

②アクション目標を確認、

③アクション目標を達成するための一連のアクションを確認しつつフォローアップ、

④意識に置くアクション(①~③でしていること自体もすべてアクション)の切り替え、の四つに分類できる。

なお、ここで①~③の確認(例:オシッコしよう)は、言語を使って行われる。

つまり、言語が無ければ意識も無い。また、アクション目標やアクションには、身体を動かすことだけでなく、考える(例:公園での遊びについて考える)ことも含まれる。

では、④の意識の切り替えのトリガー及び優先度は何か。それまで意識にあった物事よりも、より強い快不快のラベルがついた物事が出てくることが一つ。

例えば、オシッコが溜まっている(不快)感じ、花のいい匂い(快)の感じ。次に例えば、後で手を洗おうと思っていてそれを思い出す場合、洗面所がたまたま目に入ったことがトリガーになったりする。

つまり、記憶された物事が意識に出て来る場合、その記憶と何らか関連する物事(記憶の中のものを含む)の現れがトリガーになり得る。

一方で、強い快不快のラベルの付いた記憶は、自ずから意識に出てくることがあるように感じる。しかしながらこの場合も実際は、意識されないものの、関連する物事がトリガーになっているのかもしれない。

ちなみに、慣れていたり、あまり変化が無く、敢えて注意を向けるほど優先度が高くないことは、意識に入らないことが多い。

例えば、歩く時の動作は、通常はいちいち意識に入らない(で他のことを意識している)が、足が痛い場合は、痛くならないように意識しながら慎重に歩く。