辞書には「徳とは人が身に得た品性や知性、生まれつき備わった能力、天性のことを指します」とも書かれています。

生まれ持ったものにプラス努力して品性や知性を身につけるなんてそれは無理というものですよと多くの方は言われるかもしれません。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という諺があります。

危機に直面したとき、捨て身の覚悟で臨めば活路を見いだせるというような意味ですが、人間おぼれかけたときは藁をもつかみにかかり、水を飲んでしまいます。

捨て身になって流れに身を任せればやがて浅瀬にたどり着くことができるという教えです。

私流に解釈すれば、「人徳がある人」とは自己中心的ではなく、常に他人のことを思いやり、優しさや愛を持って生きている人のことではないでしょうか。

このような人には不思議と向こうから良いことが飛び込んでくるものです。

幸せが幸せを呼ぶと言いますが「幸運を持っている人」とは「人徳のある人」ではないでしょうか?

自己研鑽を始めよう

ではどうすればこの「人間力」や「徳」は身につけられるのでしょうか?

何か一つで良いですから、陰で人のために尽くす、いや人に迷惑をかけないことからのスタートでもいいのではと思います。

「玄関では靴は入り口に向けて揃えて脱ぐ」「近所の方と会えばこちらから挨拶する」「ちょっとした親切に出会ったら心からの気持ちで『ありがとう』と感謝の気持ちを伝える」ことから始まるのではと思います。

その小さい「感謝」や「親切」の積み重ねが「人徳」になっていくのではと思います。

以前「トイレの神様」って歌がヒットしましたが、トイレ掃除を一生懸命していれば幸せになれますよというお婆ちゃんの教えの曲でしたよね。

多額の金額を寄付したり、大々的なチャリティバザールを主催したりしなくても、コツコツと世のため人のために少しでも役立つことを積み重ねていくことを「徳を積む」と言うのではないでしょうか。

本日ただ今よりどなたでも徳を積むスタートをきれます。

早速行動に移されたあなたには素晴らしい「幸運」が舞い込んでくると思います。

もう一つ読者の皆さんにこれだけは守ってほしいことがあります。

時間です!

人と会う約束をしたときは、必ず5分前には到着しておくようにしてください。万が一遅れるときは、それが分かった段階で直ぐに相手の方に遅れる連絡をしてあげてください。こういうときこそSNSを活用してください。

遅れるということは待たせている方の貴重な時間を勝手に奪い取っていることになるのです。

しかも連絡もなければ待たされている側に何か事故でも遭われたのか?とか心配させてしまします。

平気で時間を守れない方は人への「思いやり」のない方と思われても仕方ありません。

いつも時間をきっちり守り相手のことを思いやる方は「徳のある方」なのです。

それ以外にも人間力を高める方法として日本独特の「道」を極めるというのもあると思います。

茶道、華道、書道、剣道、柔道などやダンスでもヨガでも料理でも構いません。

継続して一つの道をやり続けることにより「人間力」に近いものを見いだせるのではないでしょうか。

当然座禅や滝に打たれるとか色んな修行のようなものもありますがあまり無理せず、趣味として継続できるものから実践していかれたらと思います。

それによりきっと今までお話ししてきた各ファクターが自然に推進され、よりハッピーな人生が訪れると思います。