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戦略(Strategy)
SWOT分析は、最も業界の動向や戦力に精通している人間を巻き込む、無理なら外部のエキスパートやコンサルタントの活用を考える。膨大な情報を整理するには、相当のエネルギーを消費する。しかも、それくらい大事な話なのである。SWOT分析をするためのデザインを考えた方が良いということなのである。
戦略策定にはブレインストーミングのような方法論の特徴や使う場面を理解しているメンバーが入っていてほしい。1日でワークショップなどを組んで、ミッションなどを作らせることがあるが、あれはあくまでも方法論を理解するためのハイライトに絞った演習であって、本当に考えなければいけないシチュエーションは、実は日々の仕事の中なのである。
タスクフォースというものを聞いたことがあるだろうか。特定の期間で、組織の問題を特定したり、ソリューションを提案させるために構築するスペシャルチームである。タスクフォースを編成すると、必ずと言って良いほど、SWOT分析に時間を使ってしまう。
例えば会社組織であれば、膨大なサーバーを探せばいくつもの役目を果たせなかったSWOT分析が出てくるであろう。タスクフォースを組むときに、業界標準に詳しい人間や、ベンチマークを持っている人間が入っていなければ、主観の混じったSWOT分析ができあがるだけである。さて、あなたは組織の戦略を策定したり、課題を抽出したり、管理職としてどれくらいの引き出しを持っているだろうか。タスクフォース(第五章を参照)を効果的に編成できているだろうか。