しばらくスイスで暮らし創作活動を停止したり苦労も多くしました。そしてパリに戻りデザイン活動を再開しました。多くの苦労もありましたが、戦後も更にその地位を確たるものにしました。

シャネルもやはり「ネバーギブアップ」でした。ココ・シャネルは大好きな「ライフワーク」である「ファッション」によって女性解放を追求した「人間力」にあふれる偉大な女性経営者でもありました。

中村天風

第二次世界大戦前は軍事探偵など波乱万丈の人生を送り、戦後結核にかかり「余命なし」と言われてから世界を遍歴しました。インドでヨガ修行を経験することにより健康を回復し悟りを得て日本に帰ってきたといわれています。

日本に帰国後、一時は実業界で成功を収めた時期もありましたが、その後講演活動を開始されパナソニックの創設者である松下幸之助などにも多大な影響を与えた思想家となりました。

彼の教えは今も公益財団法人「天風会」の著作で広められています。彼の教えはヨガから見出した「心身統一法」であり、その著作『日常心得集』や『中村天風・成功哲学三部作・成功の実現・盛大な人生・心に成功の炎を』にその哲学の多くが書かれています。ぜひこれも一読をお勧めします。

「人生もう終わりですよ」と医者に言われてからの彼の人生は、「捨て身の人生」だったのかもしれません。「死を覚悟した」揺るぎない「人間力」が多くの人の心を打ったのだと思います。

瀬戸内寂聴

大正11年に徳島に生まれ、東京女子大学の在学中に学生結婚しました。その後夫の教え子と恋愛をして京都へ出奔。昭和25年に離婚、その後も妻子ある作家との8年に及ぶ関係が続き、その間にも作家「瀬戸内晴美」として女性の愛と性を描いた伝記や私小説を数多く執筆しました。

執筆した本に書かれているように恋多き女性としてのその奔放な生き方が多くの女性たちへの応援歌となり勇気づけました。

その後、中尊寺で得度し寂聴尼として仏道を極めながら旺盛な執筆活動を続けられておられます。また95歳でインスタグラムを始めたり、京都嵯峨野の「寂庵」で法話や説法をされたり多くの女性に強く生きる提言をされています。

彼女は「女性の人間力」の向上に小説や説法で昭和、平成、令和と三代にわたり影響を与えてきたと同時に、まさに強力な「人間力」の持ち主ではないかと思います。