我々人間界には絶えることのない争いが存在しています。争いが生じる主な根源には、1.人種・民族の差別、2.宗教の存在、そして3.主権国家の存在、の三大根源があります。これらがなぜ争いを創造するのか、そしてどうすれば人間界から争いを追放することができるのかについて思いをめぐらします。
科学の厄災化
⑦核の不拡散および廃絶
広島と長崎以降そのレベルに達する核兵器は使用されたことはありませんが、これ以後そのレベル以上の核兵器が戦争で使われる事態が発生した場合、それは高い確率で人類の滅亡をもたらすことが憂慮されます。
なぜなら、それはドミノ倒し(将棋倒し)を誘発する可能性が高いからです。
一度でも不使用の箍が外れれば、後はもう何が起きるかわかりません。人間の狂気や愚かさが瞬間的には良識や理性を押し流し止めることのできない方向へ向かって行き着く先まで行ってしまうことが起こりうるということです。それは過去に生じた大方の戦争を見れば明らかです。
ただ、過去の戦争と核兵器戦争との決定的な違いは、前者においては戦後の世界が“あった”ことに対し、後者においては戦後の世界は“ない”という点です。つまり、人類は核戦争により滅亡するからです。従って、全核保有国が今なすべきことは、人類滅亡にもつながる核兵器を導入した無分別を全非核保有国に謝罪した上で、無条件かつ速やかに核兵器を全て廃棄することです。
又、核兵器は、戦争という目的のはっきりしたものに使用されることはもとより、国際間の誤解、管理上の手違いや精神疾患者などによる事故やテロによっても発動されるリスクがありますから、速やかにして徹底的な廃棄が望まれます。
上記のように考え来たりますと、人類に対する絶対悪である核兵器絶滅の主旨に基づき、筆者は、この世界に初めて核兵器を持ち込んだアメリカに、先ず皮切りに、世界を主導する大英断をしていただきたいことがあります。下記のような主旨の宣言と実行です。