薬剤師・国際中医学専門員の佐田義尚氏が、「慢性的なかゆみの精神への影響」そして対処法についてわかりやすく解説していきます。
かゆみトラブルが起きた時の対応法
慢性的なかゆみトラブルがなくなるためには
かゆみの対応方法をまとめると以下のようになります。
かゆみへの対応方法
⑴ 体内に異物を入れない
⑵ 体内から異物を除去する
⑶ 異物が入ってこない、発生しない、そして排出出来る体にする
⑷ 起こってしまった症状の対応
⑸ かゆみの抑制力をつける
ですが、これは本来体が持っている力なのです。そしてかゆみトラブルにおいて、これらの体の働きを助けるべく薬を使います。つまり薬は「本来体がするべきだが、何らかの理由でできないところを、助けるもの」と言っても過言ではありません。もっとも栄養素のような薬もありますから、すべてではありませんが。そしてこれらに対応する薬を、状況に応じて、上手に使うことが非常に大切になります。使い方が大切なのです。
[図表1]で真ん中に「がまんの限界」という線がありますが、これより下なら「かゆみの養生」を行うことでなんとか自分の力だけで解決できます。これより上の場合は、治療に集中出来るといった環境がないと、自分の力だけでは非常に困難になります。つまり薬の助けを借りたほうが良い状態ということです。