決定的だったのはリビングでカーペットに座っていたら、飼い犬のチワワが私のそばでペロペロしてはなれないので、抱き上げると、私が座っている所が血だらけで、チワワがペロペロとなめていたのです。私は慌ててカーペットをはがして洗濯して、自分の着ていた物も取り変えて、すぐに洗濯しました。

そして決心したのです。もう一度産婦人科に行って、子宮を取る手術を受けようと。仕事もできないし、家で座っていてもこの状態ではもう、決断するしかないと考えました。

夫に言うと、やはり心配はしてくれても怒るんですよね。私には理解できません。意味が分からないです。とにかく私は入院する事になりました。

これがまた大変だったんです。入院中は暇だからと、マンガ本を持って行った事でまた夫は怒ってくるし、とにかく手術が恐ろしかった。麻酔は気持ち悪いし、恐ろしくて、声も出せない体も動かない、早く終ってほしいとガチガチになっていました。

手術が終わると私は病室に運ばれて行きました。体に力が入れられずに意識もぼんやりとしていました。しばらくすると寒気が私に襲いかかってきました。夫が大丈夫かと見に来てくれましたが、とても話せるような状態ではありませんでした。

体は寒くて震えが止まらず歯をガチガチさせていました。夫に寒い寒いと言うと夫は「この部屋暑いぞ」と言っていましたが、私は毛布を掛けてもらっても全々寒気が止まらず、一体これは何なんだろういつまで続くのか、かんべんしてほしいと、ガチガチ震えながら考えていました。

ものすごく長い時間が経った様に思いましたが、恐ろしく寒かったのも治まり、夫も帰って行きました。その後はお腹がピリピリ痛くて看護士さんに「痛いのはがまんせんでもいいよ」と言われ、痛み止めをもらって飲みました。

私にとって恐ろしく長かった一日は終りました。3日ほどで退院できました。帰りはタクシーで家まで帰る事になったのですが、私はふと、家のカギを持っていない事に気が付き夫に電話して、夫の仕事場までカギを取りに行って家に帰りましたが、タクシーの運転手さんは私を妊婦さんだと思っていました。そうじゃないんだけどと思いながらも説明するのもめんどうだしまあいいかと、そういう事にしておきました。

私は何かとそんなに休んでいられないもので、2、3日自宅で休んだ後、仕事に行く事にしました。本当はもう少しゆっくり休んでいたかった。前に比べると何だかお腹に力が入らない様な気がします。

もう生理も無いので気分もすっきりしました。生理がなくなって、いつでも気にせず私は大好きな温泉に入れるようになったのです。これからはあの生理のたびにやってくる憂うつな思いをしなくても済むんだと、前向きな気持ちに切り変える事にしました。

しかし私は色んな物が出来やすい体なんだなあと感じました。胃にはポリープがあります。子宮には筋腫も出来ました。若い頃には手にイボが出来て取ってもらったり、足には魚の目が出来て何度も病院で取ってもらったり、自分で取ったりしました。

とりあえず今は治まっていますが、色々と困った体だなあと改めて考えさせられました。まあ普通に生活できているしいいのかなあと、気にしていても仕方無いので今をとにかく生きるしかないんです。自分の体はとにかく、家庭がやはり大問題なのです。