日本ではまだADHD治療の適応薬が小児では3種類、成人では2種類しか認可されていませんが、ADHDの薬は次々と認められる方向にあります。小児では2013年からはお子さんにも飲みやすい液状タイプそして2017年からは小さな徐放性錠剤も承認されました。
また、2014年には、成人からでも服用できる薬が2種類になりました。さらに大手の製薬会社から、ADHDの新薬も追加される予定です。
2019年には、小児で服用できる薬が4種類、成人で服用できる薬が3種類になる予定です。アメリカではすでに10種類以上の薬が適用されていますので、早く適切な治療を行える環境になることが望まれています。
非薬物治療としては、ミュージック・ケア(音楽療法)、ペアレント・トレーニング、ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)・感情コントロールプログラムなどがあります。その次に必要な知識が、お子さんにとって快適な環境作りや接し方に関する知識です。
医師は、毎日お子さんのそばにはいられません。親御さんがお子さんの過ごしやすい環境を整え、日々、お子さんの症状を改善するような接し方を実践することが、症状の改善につながります。