冬の鳥の よどのうへに舞ふ、冬の気のきはまりゆきぬ。ま黒き光(かげ)に

十二月
二十日

 

青膚の さざなむ淀の 押し照る 難波の海に入りゆくところ

十二月
二十日

 

冬ぐもるよどの虚空ゆ 黒き光(かげ)の 舞ひ降りきたりぬ中津の潟の沖に

十二月
十九日