第1章 本書の重要事項

重要事項15 人間界至高の理念

「前項14 人類という生命体の性質」を踏まえ、下記の(ような)理念を人間界に普遍なるものと仮定し、人間界至高の理念と仮定します。

人間界至高の理念

理念(1) 「前項14 人類という生命体の性質」を全面的に肯定する。
理念(2) 人類という生命体に矛盾せず、調和し適合する人間界を構築する。
理念(3) 我々人類は戦争よりも平和を、不幸よりも幸福を希望する。
理念(4) 我々人類は、滅亡よりも存続を、そして地上、すなわちこの宇宙船地球号の中に、地獄よりも理想郷を築くことを希望する。
理念(5) ただの一人をも殺めず、基本的人権を尊び、全ての個を心身の自由と健全の中で生かし切ることのできる人間界を構築する。
理念(6) 全ての個が健全な衣食住に恵まれ、健康であり、幸福に包まれて、一日一日の生をゆったり、まったり、さわやかに、しみじみ、のびのびと楽しむことのできる人間界を構築する。
理念(7) その他理念(1)~(6)に調和するもの一切。

(注記) 幸福とは、人それぞれで何が幸福であるかははっきりしません。従って、ここで言う幸福とは、自由と規律の中で、全ての個がそれぞれの幸福を追求できる環境(理想郷)の中に存在している幸福を意味します。

(ノート)

我々人間界に於ける一切の判断の原点は、神や宗教にあるのではなく、我々人類という生命体そのものにあります。すなわち、一切の判断はこの生命体に調和するものは受け容れ、矛盾するものは否定し排除することを基本とするべきであるということです。

このことは善悪、道徳、倫理、善、美を含み、それらに限らず諸々の全てに関わる是非は当理念に調和するか矛盾するかを判断の基準とするべきであることを意味します。

なお、この理念は人類がどのような生命体に進化しようとも、人類に適用可能であると仮定します。