第一部 人は、知識だけでは変われない
――行動の前にあるもの

私たちは、正しいことをたくさん知っています。

「人の話は、最後まで聴いたほうがよい」

「部下を育てるには、任せることが大切である」

「不安や違和感は、早めに言葉にしたほうがよい」

「感情的になったときほど、一度立ち止まったほうがよい」

「問題が小さいうちに相談したほうがよい」

「失敗したときこそ、責めるのではなく、学びに変えたほうがよい」。

どれも、大切です。そして多くの場合、私たちはそれを知らないわけではありません。

頭では、分かっているのです。それでも、現実の場面になると、私たちは知っている通りには動けないことがあります。この第一部では、その理由を見ていきます。

人が変われないのは、単に意志が弱いからではありません。努力が足りないからだけでもありません。知識が足りないからだけでもありません。

行動の前には、感情があります。そして感情の前には、解釈があります。

この見えない流れを理解することが、本書の出発点です。

次回更新は11月3日(火)、20時の予定です。

 

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