変わり方を間違えると、変われないだけです。

行動を変えようとする前に、感情を見る。感情を抑えようとする前に、解釈を見る。解釈を責めるのではなく、問いによって広げる。問いを一人で抱えるのではなく、カードや対話によって体験にする。そのとき、人は少しずつ変わり始めます。

大きな決意ではなく、小さな問いから。強い意志ではなく、柔らかな理解から。正解を探すのではなく、心の流れを見つめることから。

私は、気づくのが遅かった自分自身への反省として、そして、これから誰かと向き合う人への願いとして、この本を書いています。

もし、あのときの私のように、正しさを伝えているのに相手に届かないと悩んでいる人がいるなら。もし、成果を出しているのに、人との関係で孤独を感じている人がいるなら。

もし、変わりたいのに、また同じ反応をしてしまう自分を責めている人がいるなら。

もし、大切な人との関係を、もう一度あたたかく結び直したいと願っている人がいるなら。

この本が、その人の手元に届いてほしいと思っています。

人は、問いによって変わっていきます。答えが変わるのではありません。心の巡りが変わるのです。そして、心の巡りが変わると、行動が変わります。行動が変わると、関係が変わります。関係が変わると、人生の流れが変わっていきます。

その小さな始まりのために、私はペンをとりました。