25年前、不登校生専門家庭教師わかばを立ち上げた18歳の私がハートフルウェーブというフリースクールを作った時、多様さと教育現場であるという点にこだわりつけた名前がWAVEでした。WA kako Variety Educationの頭文字をとったものです。

ただ、それだけでは寂しい気がして、WAVEの頭に何かつけようと思いいくつか形容詞を探しました。そこでハートフルという言葉にたどり着きました。英語表記にするとHeartfulにしています。

しかしハートフルはそもそも和製英語です。響きを英語にするとHurtfulになり、日本人には心温まるような印象のある言葉ですが本当は傷つけるとか、苦痛のようなマイナスの言葉になります。私はその二面性がとても気に入り、ハートフルウェーブと名付けました。

心温まるような場所でもありたいし、子どもであっても変化を求められると苦痛を感じるということを慮ったうえで、しっかりと変化や成長を求める場所でもありたい。そして子どもたちには人生の波を、上がったり下がったりしながらうまく泳ぎ切ってほしいという思いを込めました。

ハートフルウェーブに通う子どもたちは多くが不登校の子どもたちです。

しかし、不登校であろうがなかろうが、子どもたちが成長途中の「今」のままの状態で止まっていいわけがない。できないことが多い「子どもの状態」のままでいいわけがない。

大人になるということは、たまに数歩下がったりすることはあっても、成長するために歩みを止めないことであり、ただ年月を重ね体を大きくすることではない。そのため永遠に居続けられるような居場所ではなく、いつか卒業していく教育現場でありたいという思いが強くありました。

それは振り返ると、生まれたばかりの息子を抱きながら考えた親としての願いでもあったように感じます。