【前回の記事を読む】父と一緒に建てたビルを、突然「俺の物だから」と売却された…約束を守らない父を問い詰めると、最後には「死のうかな」とつぶやきはじめ…
第1部 親の終活編
1.親の終活は最後の付き合い
2 親は自立を望む
それでも子としての立場上、ある程度承継の大変さをイメージしていても、長男だからとか、親のためにと考え、親の元へ戻り事業を手伝う子供は今でも多くいます。それを親が、子供が親の事業を手伝うのは当たり前と思っていると、子供との間に葛藤が生じます。
当然ですが、子供の人生は親のものではありません。家に戻り事業を手伝う優しい子供たちは、親の現実の行動を見て、親が亡くなるまで何も言わず我慢しながら待っています。その場合、親が長生きするとチャンスを失います。親が90歳前後まで長生きすると、子供も還暦を過ぎてしまうからです。
また一緒に事業をする中で、親と口を利かないほどの不仲になる子供もいるようですが、その場合はまず子供に小さな事業からまかせてみることをお勧めします。
親も子供も互いに不満を持ちながら一緒にやっていくことはあまり良いことではありません。子供にとっては、親と同じように経営することを経験しないと、親の言うことを理解することは難しく、親と同じ土俵で話すことはできません。
子供に失敗させてもよいと割り切ってまかせることです。立ち直れないレベルの失敗でなければ、大きく子供は成長します。そうすればある程度共通の土俵で話ができるようになる可能性はあります。