○平成八年三月一日……船出。

私たち一家にとって、波高き船出を思わす朝の大雨でした。私のために、子供たちから親を奪うことはしたくない。ただそれだけを考えて生きてきた二十数年でした。

今日(※注3)も子供たちに傷を与えないためにと考えたのに、ダメな私……。

こんなにも難しいことなのか? 

あなたを今度こそ本当に「ダメ」にしてしまうのではないか……。

すべて怖い!「私はあなたを変えることなんか出来ない。無力なのに、こう考える考え方は何なの?」

でも、歩き出したのです。過去はかえられないのです。「それだけ大きなことをしているのですよ」と言われたわ。

今日あなたに会った時、とても怖い。逃げるしかなかった。話ができる状態ではない。
受け入れてくれる(受容)あなたではないことはすぐわかった。今話してもダメ……。

とてもダメ! 子供たちへ、ごめんなさい。あなたにも、ごめんなさい。