人間関係

前章では自身の心の話をしたが、この章では他人の心も加わり、より複雑で現代の悩みにリアルな話となる。私たちは生きていく上で、他人との共存は絶対に避けられない。

そんな中で他人との関わりにストレスを感じていれば当然生きづらくなる。できることなら他人とうまく付き合い、楽しい日々を過ごしたいところである。

私自身もこれまで色々な人間と関わってきたが、中でも人間関係に悩む人間の共通点としては、特に「心の優しい人間」にありがちであった。そんな心の優しい人間の特徴は、優しいが故に「関わる全ての他人を幸せにしたい」という気持ちを持っていることである。

ただそれを願うだけでは事足りず「幸せになるためにはこうした方がいい。さらにはこうしてほしい」と、アドバイスをするなど、まるで他人を自分の体の一部かの如くコントロールしようとしてしまう。

これは優しさを超えたお節介でもあるのだが、そのコントロールがうまくいかない時にストレスを感じてしまう。

他人に対し「なぜこれができない?」「こんなこと当たり前だろ」「みっともない。見ていて恥ずかしい」なんてことを思ってしまえば、その相手とは自然と距離が生まれる。

そもそも、そこまで他人のことに干渉することは必要のないことなのだが、自分の理想を押し付けておいて思い通りにいかなければ無意識にぞんざいな対応をする。

そんな扱いをされた相手も当然こちらに同じように冷ややかな対応をしてくることになる。優しいが故のお節介で結果的に無駄に敵をつくることになってしまう。