【前回の記事を読む】大量吐血で入院した医師。自分はおそらく胃がんだろうと推測し、難病なのに“ホッと”していた。その理由は…
第一章 がん専門医師、がん患者になる
その1 大量吐血した日
2023年4月17日(月)「退院日」
朝は採血と検温、明るいハスキー声のこれぞザ・ナース(この入院中2回目)。ここ数日朝一はBP(血圧)100mmHg前後で低いので降圧剤は飲んでいない。朝から7分粥食200g。
期待していたが内容はすべて野菜であった。しかも、形がはっきりしてきた分、食べにくさが増してきた。今日もやはり味の薄さがつらい。便は黒くなくなっているが、たいしたものを食べていないので柔らかく変な色をしている。七分グソといったところか。
食後、身支度をして退院を待つ。朝の採血の結果はHb:9・5g/dL。低空飛行のままAM10:00退院。妻はクリニックの外来診療があるため、当院の看護師Yさんが病院まで迎えにきてくれてクリニックへ。
帰ると外来が混んでいたので手伝ってみたら、10人も診てないのにかなり身体がつらかった。ヘトヘトである。これが病気というものか。
昼に製薬会社の勉強会があり、中華弁当が出たが、見ても食べたいとさえ思えない状態であった。昼は妻とコンビニで買い物し、レンチンするきつねうどんを食べただけで満腹となる。
午後は院長室で雑用でもしてのんびりするつもりが、外来の防犯モニターに多くの患者が見えてしまい手伝うことにする。何人ぐらい診ただろうか、本日は100名にも満たない患者数だったが、かなり身体は疲れたのである。
帰宅後6日ぶりに風呂の浴槽に入ったが、1〜2分浸かるともう疲れてしまうので早めに出てしまった。夕飯は全粥を炊いてもらい、昨日の残りのイクラを丼にして食べた。濃い味がたまらなく美味しかった。食後に抹茶アイスを食べて満足。