【前回の記事を読む】ホームズに倣った「調査」でクリエイティブを発揮する──周りと同じ調査・情報から抜け出し、より創造的な企画や設計を導くために…
創造の方法1「調査」
リサーチ~探すクリエイティブ
ホームズの教えを役立てよう
「探偵術において最も重要なのは、数多くの事実の中から、どれが付随的な事柄でどれが重大な事柄なのかを見分ける能力です。
これができないと、精力と注意力は浪費されるばかりで、集中させることができません(『シャーロック・ホームズの回想』より)」。ホームズ=ドイルは「調査」における核心となる情報の見定め方をこう示唆している。
また、真実を洗い出すための方法については、「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる(『四つの署名』より)」と、消去法を持ち出して解説している。
むろん探偵は経験的に、物事の一側面から短絡的に真実へとたどり着くことができるなどと思ってはいない。仮説と検証の徹底したフィードバックによって、慎重に真実へと近づくのだ。
後に続く「企画」や「設計」がクリエイティブの核心ではある。けれども、最初に取り組む大事な作業が「調査」リサーチ~探すクリエイティブなのだ。
調べたことを自分自身にインプットする、あるいはチームで共有すること、調べることにより目的や目標を設定することにこそ、最大のクリエイティブを発揮すべきである。
事業開発、営業戦略、販売促進、広報宣伝に、商品企画、情報設計、果ては都市計画に地域創造まで、経営に総務に人事に。あらゆる仕事は「調査」リサーチ~探すクリエイティブが起点になる。
いかなるクリエイティブも「調査」に始まる。探偵ホームズの活動とその工夫に習い、あらゆる方法を駆使して「調査」を楽しもう。インプットなくしてアウトプットはない。
すでに知っているよ、そんなことわかっているさ、こういった過信を捨て、あらためて独自に創造的に「調査」に取り組もう。
ホームズは決して探し物が「見つかりませんでした」とは言わない。必要十分な情報、正しく有用な情報を探し当てるための「調査」リサーチ~探すクリエイティブこそが、クリエイティブの全ての始まりなのだ。
新たな事業やプロジェクトに限らず、従来の仕事も受け継いだ仕事も、あらためて「調査」し直すことによって新たな発見があるはずだ。
新たな発見に基づく創意工夫に満ちた「方法」を創造することによって、あなたの暮らしや学びや働きは、よりよい未来を獲得できるだろう。