九時、会もお開き。他の皆はワイワイと二次会へ行った。変に緊張している。
カフェに向かったら、里香は待っていた。
「ここよ、丈哉君」と手を振っている。
「はやかったなぁ。今は、どこに住んでいるんだ」
「県内よ。会いたかったの。私、離婚して、今一人なの。丈哉君も離婚したそうね」
「ああ~、僕もバツイチだ。でも、今は再婚している」と世間話をしていると、里香が急に席を立って、僕の隣に座った。
そして、キスをしてきた。不覚にも目を閉じてしまったが、ハッとして、里香を放した。
「何をする!」
「ごめんなさい。告白された時、親友が、あなたの事が好きだったの。だから、いい返事が出来なかった。私も好きだったの。辛かった」
「そうだったんだ。でも、縁がなかったんだよ」
里香が手を握ってきた。
「私達、やり直せないかな」と真剣なまなざしで、僕を見ている。
「ごめん。僕は最愛の妻がいる。妻がいないと生きていけないくらい、愛しているんだ。君の気持ちには応えられない」
「お願い、今日だけでいいから、私を抱いて」と。お、驚いた。
「妻を裏切る事は、絶対に出来ない。君も、素敵な人を見つけなさい。悪いが、帰る。妻に会いたいから」と、席を立った。
ああ~、驚いた。突然のキスに、目を閉じた。香子への罪悪感が過る。
香子に話した方がいいか、秘密にするか、迷った。内緒にすれば、分からないかな。
心が痛い。同窓会に行かなければ良かった。後悔した。十時半、家に着いた。ドキドキしている。
「ただいま」
平常心をと言い聞かせた。
『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』の次回更新は8月28日(金)、20時の予定です。
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夫が帰ってくると化粧品の匂いがした。目を合わさないし、何か変。同窓会で何かあったんだ。「私に隠し事があるね」と言うと…
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42歳で離婚しバツイチに…。でも今が一番幸せ!——何歳になっても「運命の出会い」はやってくる。第二の人生、ときめき再スタート!
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