一週間が経ち、集まった顔ぶれを見ると、三年生三人、二年生四人、一年生二人。そして、大会には出場できないがバレーボール経験者の女子が一人参加してくれた。

四月十五日、月曜は記念すべきバレー部の初練習日となった。

監督である別府先生が場を仕切り、まずは自己紹介。

上級生から順に学年と名前を言っていくが、好きな食べ物とか好きな芸能人など、気の利いた一言を添える生徒はいなかった。

それでも、しどろもどろせず、スムーズに自己紹介ができる面々だ。部活をやろうというだけあって、我が校で学級委員か委員会の委員長クラスの生徒が集結した。

続いて先生方が自己紹介をして、練習が始まった。

「まずは並んで挨拶しようか」と別府監督が言うと、あらかじめキャプテンに指名されていた生徒会長でもある三年の阿部純一さんが「整列」と指示を出した。

監督の別府先生が、全校朝会の校長先生の位置に立っているので、阿部さんは三メートルほど監督の左に立った。

すると、三年二年一年の順できれいに縦に並んでしまった。

中央に監督、三メートルずれて縦一列に部員という妙な配置である。

唯一の女子部員であり、経験者の新井さんは、生徒の列に加わらずコーチ扱いで職員側にいた。彼女は肩をすくめて小首を傾げ「あれまあ」とあきれている。

別府監督は、苦笑いを浮かべつつ、一人ずつ駒を動かすように阿部さんの左側に移動させ、ようやく一列の横隊が完成した。

監督は「挨拶はこの並び方」「覚えておいてね」と付け加えた。

 

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