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ある日、赤沢主任がランチタイムに近くのイタリアレストランでパスタを食べていた。社員の秋山社員と白川社員が入店して、近くの席でマルゲリータとナポリピザを注文していた。二人で会話をしていた。
「秋山さんは、なぜ当社に転職したのですか?」と白川社員が質問した。
「以前の会社はコンピューターメーカーでした。私は業務課員でしたが、男性社員の補助業務が二年以上も続きました。やはり、任せてもらえる仕事をしたかったのですが、提案できない雰囲気でした」
「職場環境はどうでしたか?」さらに白川社員が聞く。
「社内全体が重たい感じでした。朝のお茶も自分の分だけ淹れる訳にいかず、周りの席の先輩の分も淹れていました。男性社員に忖度しなければならない雰囲気がありました。それに、時々、年配社員の卑猥な話が聞こえるのですよ」
「白川さんは、どうして転職したのですか?」と秋山社員が逆に質問した。
「私は大手のデパートで化粧品売場担当などを三年間務めました。仕事にマンネリを感じたのと、将来のキャリアが見えなかったのです。私は語学に興味があり、英検二級の資格を持っています。TOEIC(国際的英語能力テスト)も勉強しています。それで、英語を使う仕事をしたいと思ったのです」
「それで英語を使う機会はあるの?」
「時々、海外から国際電話がかかってくるので取次ぎをします。月に一、二度、ニューヨーク事務所のジャックさんとビデオ通話で話をします。ジャックさんは抹茶や日本酒などのオンラインショップを担当しています。
私は抹茶の仕入れ担当なので、飲み方、産地、歴史などを質問されます。大変勉強熱心な人です。私も英語で答えられるように必死で準備しています。緊張しますが、仕事と勉強だと思い満足感があります」
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