【前回記事を読む】大量印刷、蒸気機関、電球、電話、自動車、飛行機…人類の大発明に共通していた、たった1つの欲望とは?
第2章 「新産業文明論」Ⅱ ─その背景にあるもの─
第1節 産業構造を決めるもの
1.人類の歴史は効率化の歴史─産業構造決定その1(産業と文明)
本来、効率化というのは効率を良くすることです。
例えば、量の効率化の場合、効率が良いとは簡単に表現すると、費やすエネルギー量100に対して、その結果が100もしくは100以上のエネルギー量を産出する状態をいいます。
通常はさまざまな抵抗や障害によりエネルギー量は必ず減衰するのであり得ないことですが、人類は道具と機械というものを発明したことで費やした100のエネルギーをその10倍にも1000倍にも、中には10000倍以上の費用対効果を生む効率化の歴史を石器時代より歩んできているのです。
昔は、東京から大阪まで歩くと何日かかったことでしょう。今日では飛行機が発明されて質の効率化が果たされたおかげで、搭乗すれば1時間で到着します。
結果的にこれが時間という量の効率化の達成につながるわけです。
時間という量の効率化を追求する人たちによって自転車→蒸気機関車→自動車→飛行機と次から次へと所要時間を短縮させる便利な乗り物を発明し、彼らはそのたびに道具の発明や方法の発見という質の効率化を図ってきました。
今日、時間というものの量の効率化を図る余地はまだまだ大きいようです。例えば近い将来、時間の効率化によって1日3時間働くだけで、それまで1日24時間働いていたのと同等の生産量を稼ぎ出せる環境が整ったと仮定すると、人間は残り21時間をどのように過ごすのかという点に注目されるようになるでしょう。
そこで私は、自らの生活でシミュレーションを試みました。
まず、人間が生きていく上で欠かせないものである睡眠時間と食事時間についてはどうでしょう?