「…………」
「前より、愛してあげるから。どうかな?」怒りがこみあげてくる。
「君も、僕を忘れられないだろう?」
「……」
「黙っていては分からないよ。香子、再婚した事を許してあげるから、今の旦那と離婚してほしい」と手を握ろうとした。
サッと手を引いた。鳥肌が立つ、気持ち悪い。
余りにも理不尽な事を言っているので、どう答えたらいいか、言葉が見つからない。 悔しい、侮辱している。
「返事、聞かせてほしい」
「……あなたは、私をバカにしているの!」
「どういう事?」
「私をお手伝いさん、ベビーシッターと思っているの! 私を介護ヘルパーと思っているの! 私を便利な女と思っているの! 私を愛しているって、何を言っているんだ!
あまりにも私をバカにしているとしか考えられない。あなたを愛してなんかいない! 愛してあげる? とんでもない! あなたになんか愛されたくない! あなたとの結婚生活が本当に嫌だった。あなたは分からないでしょう! あなたとのセックスが嫌で嫌で、痛くて痛くて、怖かった。二度と思い出したくない記憶。
今の夫は、心から愛してくれる。セックスがこんなに素晴らしい事だと初めて知った。とろけるような結婚生活。毎日、毎日、幸せなの。夫の帰りを楽しみに毎日、待っているの。こんな生活をしている私にこんな話をするのは大間違い!
二度と電話をしないで! あなたの携帯電話を拒否するから、どこかで見かけても絶対に声をかけないで、気分が悪くなるから! 二度と会いたくない。さようなら!」と席を立った。
「香子、待って!」
振り返る事なく、店を出た。気分悪い、早く丈哉さんに会いたい、会いたい。
家に着いた。口惜しさが収まらない。止めどもなく、涙が出る。
『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』の次回更新は7月28日(火)、20時の予定です。
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「あなたとの結婚生活が嫌でたまらなかった」――元夫への不満が爆発。「私をベビーシッター、介護ヘルパーだと思ってる」
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42歳で離婚しバツイチに…。でも今が一番幸せ!——何歳になっても「運命の出会い」はやってくる。第二の人生、ときめき再スタート!
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