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第一章 承認メッセージこそが万能薬
ほめて叱って育てる
ほめるというのは、すでに起こったことに対するものなので、承認メッセージです。ほめるところを探すことは、次のステップにつながります。
現在の日本の医療においては外来診療の時間は短いです。じっくりと今後のことを相談するとすぐに20-30分経ってしまいます。普段の5-10分診療の中では限界があります。
そんな時でも、一つの承認メッセージをお届けすることが大事なのだと心がけています。
私は患者さんのオーラというか、雰囲気を感じることが以前から得意でした。若い頃はあまり言語化しませんでしたが、年齢とともに口にするようになりました。
「今日は良い雰囲気ですね」「全体がやわらかい感じです」
「頭の後ろあたりが白く輝いています。元気になったようですよ」
「肩のあたりが軽くなったように見えますよ。リラックスできていますね」
お伝えすると、患者さんが皆さんうれしそうな顔をされるので、こちらもうれしくなります。外来診療の醍醐味です。
もちろんなかなか症状が改善しないこともありますので、うっかりと良い雰囲気ですねとは言えません。
「今はまだつらいかもしれませんが、これからあと1か月くらいすると元気になってきますよ。朝起きの時刻に気を付けながら良くなるのを一緒に待ちましょう」
承認がうまくいくと、具体的に強い指導をしなくても、患者さんご自身で道を切り開いていかれます。患者さんの周辺をサポートして、背中や肩を支えるようなイメージを持ち続けています。皆さんの自然治癒力、回復力が発揮されやすい状況をつくっていくのが治療者の役割です。
この本が多少のヒントになって、皆さんお一人お一人が、ご自身ならではのパワーをいかんなく発揮されることを願っています。