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自然界の花咲く植物で花弁に漆黒は存在しない。もともと花弁の色素に黒はないのだ。
「黒薔薇」と呼ばれる薔薇も、黒味を帯びた深紅や紫の色をしているが漆黒ではない。
黒く見える色調は、赤~青紫のアントシアニンや黄色のカロテノイド、緑のクロロフィルの組み合わせにより生まれ、黒い花弁にはこれらの色素「特にアントシアニン」が多量に含まれている。そのため、光がほとんど吸収されてしまい、人間の目には黒く映る。
死者のアヌスに飾られていた黒薔薇は、墨汁のような漆黒だ。黒系ダリア「黒蝶」の濃い黒色色素を薔薇に転写したかのようだ。
黒薔薇には花言葉がある。
「恨み・憎しみ」「あなたを呪う」という、女性の怨念を感じさせるものから「決して滅びることのない愛」という一途な深い愛を謳うものまで黒=闇・夜のイメージだからか、黒い薔薇の花言葉は、どれも深い愛の果てにある感情を思わせる。
ある意味純粋すぎる愛の表れともいえるかもしれない。
その一方で、黒=心の闇というイメージそのままに、どす黒さを感じさせる。
薔薇の花言葉は本数でも意味が異なる。
多くても少なくても深い愛を表している。ちなみに、プロポーズに使われる108本の薔薇は「結婚してください」を意味する。永遠(とわ)→10(とう)、8(わ)の語呂合わせに由来するとされている。まさに究極の愛だ。