■いざ、エントランスへ!

ホテル「内」での調査が一段落した私は、いざ、ホテルのエントランスへと向かいました。

虫屋の基本中の基本である「夜の営み」=夜間採集の開始です。

そもそもヘッドライトを装着してホテル内をウロチョロしていること自体がおかしな出だしであって、本番はここからです……ってまだここかって感じですよね?

夜間採集はなんと言っても、電灯やエントランスに向かって飛んでくる昆虫類を採集することが楽しみの一つです。 お目当てのエントランスに到着して採集を行おうとすると、「やっぱり」守衛さんに呼び止められてしまいました。

守衛さんの私への第一声はこうです。

「おい! 君! 一体何してるんだ?」

私は今回訪れた目的を堂々と言ってやりました。

私:「昆虫採集です!」

守衛:「……はい?」

かなり拍子抜けしたようなキョトンとした表情で私を見ていた守衛さんでしたが、無理もありません。当時、朝鮮では一般の人たちの中では「虫」=「ほぼ・かなり・大部分・どんな時でもゴミ」と同義語なくらい関心のない対象なのです。

 

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