「そういえば一つ聞きたかったんだけど……何で漫画描こうと思ったの?」
「あぁ、話してなかったっけ……前に働いていた店で、暇な時間にコピー用紙に落書きしてたんだけどソレを見た同僚達がお前って絵上手いんだねっ、漫画家やれんじゃねってもて囃すもんだから調子に乗って描き始めたってのが始まり。
逆に俺も聞きたいんだけど、見せてって言っても見せてくれないけど、たまにペンタブで描いたイラストを送ってくれる時があるよね……それで、いつも思ってた事なんだけど今の俺よりも、画力が高いと思うんだけど……何故君は描かないの?
それも自ら、描きたいって言ってるのに……」
「んん……私は君みたいに、色々なアングルからは描けない。それに話だって作れないし……私には無理だと思った……」
「そっか……勿体ない……でもいつか一緒にやろうよ……」
「ん……うん……そのうち……」
その後も、他愛ない話は続く……だが……一緒にいられる時間はあと少し……明愛花の病気を気にかけ、食事を済ませると足早に店を出る。