今回の旅の目的は、冬の道東で「ワシ」と「ツル」に出会うこと。このために、少し値が張ったが、ニコンの500mmの単焦点レンズを購入した。こいつは重さ1.5kgと他のメーカーのものに比べて格段に軽いので、三脚撮影の必要がなく機動性に優れている。

このレンズの性能を紹介するニコンのサイトでは6枚の撮影サンプルが載っていたが、そのうち3枚が冬の北海道で撮影されたと思われるオオワシとキタキツネの写真(オオワシが2枚、キタキツネが1枚)だったこともあり、「まさに今の私にピッタリのレンズ!」と思い込み、吸い込まれるように買ってしまった……。

「鬼に金棒」というよりは、どちらかと言うと「弘法ではないので筆を選ぶ」という感じだろうか……。さて結果は?

2月17日、自宅の最寄り駅で5時台の電車に乗って、羽田空港に向かう。金曜日なので乗客の9割は通勤の方で、私のようにどこかへ遊びに行くと思われる人が1割。ほとんど座るところがないくらい混んでいる。

浜松町でモノレールに乗り換えると、向側の席に小さな男の子を連れた親子が座った。その男の子はモノレールが浜松町を出発すると直ぐ「あ、新幹線だ!」と興奮気味に話し、私も声につられて車窓に目を向けると、品川の車庫から東京駅に入線する「のぞみ号」が見える。

また、「大井競馬場前」駅では「あ、お馬さんだ!」と話し、駅の合間から人に引かれて歩いていく馬が見える。

「ママ、流通センターって何?」「整備場なのに飛行機いないじゃん!」……自分も小さい頃、モノレールに乗るのが好きだったことを思い出す(今でも好きだが……)。

普段乗っている電車から見える景色は住宅街、商業施設、若しくは郊外では畑が主であるが、東京モノレールは運河沿いの所謂、業務地区を走っているため、大げさに言えば非日常的な景色が連続している。

レールが首都高と平行している所では車と並走する場面もあるし、確かに面白い。「大井競馬場」「流通センター」「整備場」「天空橋」「羽田空港第1ターミナル」……と、ある意味、駅名も特殊。内陸部に住んでいる者としては、業務地区に存在する海上空港から旅立つほうが、空港に着くまでのプロセスからくる高揚感がより旅情をくすぐるように思う。

かくして羽田空港第1ターミナル駅に到着、8:05発のJAL541便で釧路空港に向かう。この時期、飛行機から見える東北地方の風景は、白と灰色の2色のシンプルな風景。

新千歳空港に向かう場合は、下北半島と津軽半島という特異な地形を最後に眼下に見るので「本州に別れを告げる」感があるが、釧路に向かう場合は、岩手県の宮古辺りから東よりに進路をとり太平洋に出てしまうので「本州を離れる」感にやや欠ける。

 

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