④多動
子どもが多動なことより、多動によって周囲に注意されたり白い目でみられたりすることがツラくて泣き崩れてしまう。問題は我が子の障害の有無よりも、周囲の理解だったりする。お母さんたちは自分を責めないで。攻めるべきは、理解のない社会の方だと思う。
子どもたちが幼い頃、私を悩ませたことの一つに『多動』がありました。しかし、本当に困っていたのは、むしろ子どもたち自身だったのかもしれません。
落ち着くことができず、常に動き回っていたのです。特に、何が起こるかわからない公共の場では、不安がより一層強まっていたようで、まるで何かに突き動かされるかのように、じっとしていられませんでした。
多動な我が子たちは、私がレジでお会計をしているあいだに一瞬で消えてしまいます。警備の方に探してもらったこともありますし、それでも見つからず警察の方に動いてもらったこともあります。
あまりにも動き回る我が子たちに対し『しつけがなっていない』『走らせるな』と、怒る人や注意する人もいました。
子どもたちが多動になっているときには、親の声が届きません。視覚優位と言われ、目からの情報が強かったり、特定の人の声をキャッチする力が弱かったりするために、親の指示が届きにくいのです。
そうした子どもたちの在り方を分かっていながら、建前として『注意をしている風』にしたことが何度もあります。
そうでなければ、周囲に示しがつかないような気がしていたのです。一般的に言う、しつけをしっかりしている風に見せるため、『こっちへ来なさい』と届くはずのない声がけをくり返し、『親』を演じることは少なくありませんでした。心の中では『苦しくさせてごめんね』と思いながら、子どもたちに厳しい顔を向けていました。
では、『公共の場に連れて行かなかったらいいのでは?』と思う方もいるかもしれません。しかし、生活をするには買い物は必要だし、子どもたちの遊びの時間も必要。
落ち着いて過ごしたり、親との関わりを楽しんだりするのが難しい我が子をずっと家に閉じ込めておくのは、私にとって本当に大変なことでした。
公共の場で私たち家族に向けられた厳しい言葉は、その方なりの正論だったことでしょう。ただ、私たちにとっても、周囲に合わせることが難しい私たちなりの正論がありました。
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