★心療内科探し
時を同じくして未成年の子供を診てくれる心療内科を探します。
近くの心療内科に問い合わせるも 『未成年はお断り』 や 『自傷行為のある子はリスクが高いのでうちでは診れません』 と悲しい返事が返ってきました。
何のための心療内科なのか? 田舎だから? 頼る場所が無い。怒りと不安が心を支配していきました。
市の相談窓口へ問い合わせ、ようやく受診出来る病院を教えてもらうことが出来ました。
予約は1か月後。
2020年3月 初めて心療内科を受診。
私も生まれて初めて門を叩く心療内科。県の市街地近くにある大きな病院で完全予約制。院内は予約で訪れた数名のみ。足音すらも響き渡りそうな静けさの中、看護師さんに呼ばれた娘は、別室に通され、はじめに沢山の問診票に答えていきました。その後、しばらく待たされた後、先生の診察を受けます。
優しい口調で語りかける先生は私と娘を個別に呼び、話を聞いてくれます。そして、希望すれば薬を処方。
薬に何となく抵抗のあった私は、先生にお願いをして娘に必要なら漢方での処方を希望しました。そして漢方薬を飲むことに。
しかし、『処方された漢方薬は飲みにくい!』
不満だらけの娘の希望もあり、渋々安定剤を処方して頂きました。
この頃の娘は、昼夜逆転生活。
夜な夜な自分と同じ境遇に居る人達とSNSを通してコミュニケーションを取っていました。
娘の投稿はアカウントが分からないので見たことは無いのですが、同じような子供たちの投稿を一度だけ見たことがあります。
自傷したばかりの手首や腕を沢山の子たちが投稿しているのです。
もう、血だけに……? 血の気が引く写真がズラリと並びます。
それでも、SNSで繋がった友達(ネッ友) とライン通話をしながらケタケタ楽しそうに笑う娘の声が部屋からは聴こえます。
当時の娘が本音で語れる場所はSNSにしか無かったのだと思います。そこがあったから気持ちが救われていたのかもしれないです。
見た感じ娘は、リストカットをしている風には見えず、会話も普通に出来るし悩みがある様な雰囲気はありません。
ただ、表向きの顔からは想像出来ないほどに娘の精神はボロボロだったと思います。
★増える傷
腕の傷は日毎に増えていきました。
この頃になると腕を切る道具はカッターナイフから昔ながらのスパッと切れる薄紫色のカミソリへと変わります。
左手首の少し上の場所から始まった傷は腕一面に達し、左腕から右腕へ。内側から外側へと傷は広がっていきました。
そして深く刻まれていきました。
ゴミ箱には大量の血液、無造作に捨てられた使用済みのカミソリ。
そのことに触れると今度はゴミを隠すようになりました。
それは、自分の行為に触れないでほしい。という無言のメッセージだった様に思います。
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