はじめに
今、この本を手に取ってくださった方の中には、明日への光がまだ届かず、深い暗闇の中、苦しみや不安を抱えながら毎日を歩んでいる方もいるかもしれません。かつての私もそうでした。光の届かない暗闇の中で、娘が消えてしまうかもしれない不安と恐怖に日々襲われていました。
何時から子育てを間違えてしまったのだろう、何故もっと早く娘の異変に気付いてあげられなかったのだろう、後悔と申し訳ない想いで胸が締め付けられるようでした。そしてひたすらに答えを探し求め続けました。もがきながらも娘を苦しみから救わなければ!との想いで日々を過ごしました。こんな経験は出来ることならしたくなかったです。
ただ、この経験があったからこそ、自分自身の価値観に大きな変化が起こり、生きていることへの深い感謝、友達をはじめとする支えてくださった多くの方々への感謝で、私の意識の世界は、奥行きと深さを増していき、本当に大切なものは何かを知ることが出来ました。
そして、その頃から目の前に光が差し込み始めました。今は暗闇の世界に深く浸っていて足元は見えず立ち止まっているように感じるかもしれません。
それでもあなたの歩みは静かに、確かに、前へと進んでいます。その一歩一歩はとても小さく、気付かないほどかもしれません。その歩みはあなたを必ず光の方へ連れていってくれるでしょう。
「なぜこんなことが……」 という出来事も不運で終わらせることなく、未来を切り開くきっかけになるような思考のシフトチェンジがここから始まります。
本作は、私と娘が経験した五年間の記録をまとめたものです。私たち親子の経験が、皆様が子どもとの関わり方に迷ってしまった時の一助になれば幸いです。