私が気付いた時には少し深刻な状況にまでなっていました。
左腕には何本もの血の付いた生々しい傷が出来ていました。
寝ている娘を叩き起こし動揺を隠せないまま聞きました。
『どしたん? この腕!!』
娘は寝ぼけながらも淡々と
『切った』と。
現状を受け入れられないでいる私と寝起きの娘。ベッドの上で何から聞けば良いのか分からないまま質問をぶつけます。
『いつから?』
『忘れた』
『何かあったん?』
『特に何もない』
ただ、私に傷がバレないように毎晩パジャマの上に大きめの上着を着て寝ていたこと、カッターナイフで傷をつけたこと、眠れない日が続いたことを話してくれました。
その日のうちに当時通っていた中学校へ連絡し、放課後学校の相談室で担任の先生と二人で会い、事情を伝えました。
先生は少し前から娘の授業のノートの違和感に気付き、娘と二人きりで話をし、そこでリストカットをしていることを知ったそうです。
ただ、『親には言わないでほしい。と口止めをされ話せなかったと……』
若くてスポーツマン、熱血の男性教諭。生徒からも人気者の先生。
『もっと早くSOSに気付いてあげたかった』 と娘の前で泣いたそうです。
娘がそんなことをするとは全く思っていなかっただけにショックが大きかったと。
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