日本心療眼科研究会が、眼の知覚過敏による不定愁訴に悩む人たちを対象に、ファンクションMRI(磁気共鳴機能画像法)を使って、脳の活動や機能を検査したところ、脳の「視床下部」付近で過剰な働きがあることがわかりました。

しかし、現在はこの現象が眼の知覚過敏につながっているのではないかという仮説段階で、はっきりしたことはわかっていません。

慢性化した知覚過敏には精神性疾患の治療薬(抗てんかん薬や抗うつ剤)が効きます。しかし、あくまでも効果は限定的で、症状をある程度軽減することはできても完治はとても困難。重要なことは知覚過敏による痛みのループが確立される前に治療を行うことなのです。

眼の知覚過敏は比較的若い方に多く、高齢者では多くありませんが、読者の皆さんのなかに同様の症状に悩まれる方がいらっしゃったら、ぜひ眼科を受診すること、早期に治療することをおすすめします。

とはいえ、眼の知覚過敏による不快症状の場合、眼に明らかな異常が認められないため、「異常はないですよ」といわれがちです。

また、一般的な眼科クリニックでは痛みを取る発想を持っていないことが多いのは悩ましいところでもあります。そのようなケースに備えて、眼科受診の際にこの本を持参されるとよいかもしれません。

 

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