【前回の記事を読む】「浮気? 私は愛されない存在かも」と考えるのには理由がある。自分の頭で考えていると思っていても、そこにはパターン化された……
第1章 自己理解×自己受容が導く
ありのままの私で愛される法則
自己理解への2つのアプローチ
1. パターンの認識――3つの角度から顕在化する
2 身体の反応パターンに気づく――感情を探る
こうした反応は、過去に似たような場面で生じた未処理の感情が身体に記憶されていることによって、条件反射的に再生されていることが多いのです。
言語化が追いつかない身体の感覚だからこそ、まずはその反応に気づき、認識することが、感情のパターンを理解するための第一歩となります。
「またこの感覚だ」
「彼と距離ができたと感じると、必ず胸が苦しくなる」
このように、自分の身体的な反応を認識することで、自分の内面の変化を冷静に捉える視点も育ちます。
そして、不快感やモヤモヤの渦に巻き込まれる前に、自らの感情と距離を取り、行動に移す前に一呼吸を置く心の余裕が生まれます。
3 コントロール欲求に気づく――行動を探る
例えば、頼まれてもいないのに彼の食事を毎回用意したり、身の回りの世話を進んでしたりする。
あなたは“相手のために”と思って動いているかもしれませんが、実はその行動の裏に、どれほどのコントロール欲求が潜んでいるかに気づいたことはありますか?
こうした行動の中には、「尽くすことで自分の存在意義を証明しようとする」「相手からの愛情を担保するために、先に恩を売っておこう」といった、無意識のコントロール欲求が隠れていることがあります。
ここで重要なのは、「なぜそうしてしまうのか」を掘り下げることではありません。まずは、「自分はどういう場面で、こうした尽くし行動をとりやすいか」を丁寧に見つけてみてください。
・相手の負担を軽くしようと先回りして動く
・相手の反応に過敏になり、好かれるために自分の言動を変える
・無理にいい子を演じてしまう、過剰に気を遣ってしまう
こうした行動パターンは、一見優しさや相手への配慮に見えますが、もし心の奥に「何かをしなければ私は愛されない」「私はこれだけやっているのになぜ思うように愛されないの?」という不安や欲求不満、怒りの気持ちが見え隠れするとしたら、そこには自覚のないコントロール欲求が関係しているかもしれません。
まずは、「自分の言動がいつもどんな形で繰り返されているか」に気づくことから始めてみましょう。
そこには、自分でも気づかないうちに相手に自分の価値を認めてもらおうとする承認欲求や、愛されるために“努力してしまう”関係性の癖が潜んでいるかもしれません。
そしてその場合、これは健全な配慮や気遣いなどではなく、相手を「自分の不安から解放するための手段」として利用する「心理操作(manipulation)」という非常に有害な行為です。