【前回の記事を読む】結婚式当日、注文したはずのブーケが会場に届かない……必死になって発注書を探したがどこにも見当たらず、私は頭が真っ白に――
第1章 片づけられない生活からの脱却!
長男の不登校
それから徐々に次男の反抗期も落ち着き、少しずつ母と子の4人暮らしに慣れてきた頃でした。
毎年秋に行われる地元新聞社主催の住宅関連のイベントでの講演依頼があり、登壇することになったのですが、講演会当日の朝のことです。
その日は11月の文化の日で、当時中学2年生だった長男が通う学校では文化祭が行われる日でした。
私は相変わらず自分の事でいっぱいで子供の学校行事のことを忘れており、私自身もその日は講演会の準備で、バタバタした朝を過ごしていました。
ちょうど8時30分頃だったと思います。慌てて起きてきた長男が制服に着替えているのを見て、私は文化祭があることに気づきました。
長男は朝食もとらず慌てて出ていくとすぐに「筆記用具を忘れた!」と言って戻ってきて、またすぐに出て行きました。学校は歩いて2~3分ほどの距離にありました。
10分ほどすると長男が顔色を変えて戻ってきたのです。
驚いた私が「どうしたの?」と聞くと、彼は「体育館で全体集会が始まっていて入れず戻ってきた」と言いました。
その彼の返事に対して「そんな小さなことを気にしていたら人生やっていけないよ! もう一度学校に戻りなさい」と言い返すと、彼は頭をかかえうつむいたまま「無理だ、無理だ、無理だ」と言いながら部屋をぐるぐると歩き回り始め、バルコニーから身を乗り出し(当時マンションの7階に住んでいました)下を見つめ始めました。
そんな息子に「お願いだから部屋に入って」と叫ぶ私と、そんな私の様子に驚き、小さく身を寄せる弟と妹がいました。
一刻一刻と講演会の時間が迫りどうしていいのか分からないまま、隣町に住んでいる姉に子供たちのことをお願いして情緒が不安定なままセミナー会場へと向かいました。
皮肉にもそのときの講演会のテーマは「幸せになるためのお片づけ」でした。舞台袖から見える会場には多くの方が着席しており、会場は満員御礼で増席するほどでした。
舞台袖に立つ私は開始5分前にもかかわらず、涙が止まらず、こんな私が話す資格があるのか?とネガティブな感情ばかりが沸く中、同行してもらったスタッフに励まされ舞台へと向かいました。
講演会で「部屋を片づけて環境を整えることは、家庭経営にとって大切です」と話す私の心の中は、「毎日片づけても私の家庭は今大変なんです。幸せとは言えません」と叫びたい気持ちでいっぱいでした。