【前回記事を読む】「最近の子は軟弱になった」は本当!? ――実際、子どもの骨折率は1970年から約3倍に。現役の小児科医が徹底解説!

第1章 骨の健康を考える

子どもの骨折が増えている

人間の体には約200種類の骨があります。硬くて丈夫だからこそ、一度できたらずっと同じものだとイメージされがちな骨ですが、体を支えるすべての骨は、約5年かけて入れ替わっていると言われています。

入れ替わりにかかる具体的な年数は、骨の場所や成長の時期によって変わり、10代であれば約2年とも言われます。

たった数年で、今の体を支えている骨が一つ残らず替わるとは、体の仕組みは不思議なものです。

骨の新陳代謝を担うのは、骨を溶かす「破骨細胞」と、新しい骨をつくる「骨芽細胞」です。まず、破骨細胞が古くなった骨を溶かします。

するとコラーゲンが壊され、カルシウムは血中に溶け出します。次に、骨の溶けた部分で骨芽細胞がコラーゲンを生成すると、カルシウムが付着して骨が新たに形成されます。

骨をつくる材料で最も重要な栄養素はカルシウムですが、日本人は一般的に不足しがちです。加工食品やレトルト食品で使われている食品添加物には「リン酸塩(Na・K)」という保存料が多く含まれており、過剰に摂るとカルシウムの吸収を妨げます。

なぜカルシウムの吸収を妨げるかと言うと、骨の中でもリンとカルシウムはリン酸カルシウムとして結晶になっています。

大量にリンを摂り、腸の中でカルシウムとくっついてしまうとやはり結晶になるので、そのまま便に混じって出てしまいます。そのため、リンを摂り過ぎるとカルシウムの吸収の邪魔をするのです。

ここで、リン酸イオンがNaやKよりもカルシウムとなぜ結び付きやすいのか確認しておきたいと思います。

AIによる概要によれば、“リン酸イオンがナトリウムよりもカルシウムと結び付きやすいのは、カルシウムイオンが2価の陽イオンで1価のナトリウムイオンよりも電荷が大きく、またイオン半径が小さいため、静電気的な引力が強く働くからです。”とありました。このAIの説明には納得がいきます。

ところでコンビニの歴史は、1974年にチェーン第1号店が東京の豊洲にオープンしたのが始まりです。

その後、各社が消費者のニーズに合わせた商品開発、フランチャイズシステムによる大量出店など、米国発のシステムを日本流にアレンジし、業界は成長を遂げていきました。

コンビニ全体の売上高は、1989年の時点で約2兆円だったのが、2018年には約11兆円と約30年で5倍強まで伸びています。

コンビニの定番商品と言えば、おにぎり・サラダチキン・惣菜・弁当などですが、これらの従来の商品のほとんどに保存料としてリン酸塩が含まれていたと思われます。

コンビニ弁当に関して、『学力は「食育」でつくられる。』(池上公介著、幻冬舎メディアコンサルティング2015)に興味深いコメントがありましたので抜粋して紹介します。