【前回記事を読む】「ねぇ…こんなの恥ずかしいよ…」そう言って照れながら周囲を気にする彼女…僕らは、付き合ってはいないが確かに両想いだった。
満開の桜の木の下で
2013.5 髪
ある時、いつものようにカットの後2人でラーメン屋に行った時のこと。
「明愛花……俺……君が好きだ……」と伝えると明愛花は「えっ……」とビックリした顔で、動揺を隠せず俯くと「ごめん……今は無理……でも同じ気持ちだよ……」
そしてフラれた僕は、ガッカリし俯いた……すると明愛花は「あの……勝手かもだけど……もう少しだけ繋がってて下さい……ダメかな?」と言う。
(俺と同じ気持ち……? なのに今は無理って……どういうことだ……?)
僕は(やっぱり、この娘は難しい……)そう思いながら頷くしかなかった。
「フラれておいて言うのもなんだけど……俺が君の前から、姿を消すことはないよ……いつか振り向いてくれるんじゃないかと期待しないで待ってる」と笑って返す。すると彼女もまた、安堵の表情で頷いた。
2014.3 天気予報
……僕らが、出会って約一年後 ……仕事が終わり、明愛花とLINEをしていた。
今月の11日の火曜日は、明愛花の誕生日なのだがお店は年中無休で、木曜日が僕の定休日であるため「ねぇ、今度の13日の木曜日って空いてる? 木曜日に君の誕生日会をしたい。予定どうかな?」と送ると「何もしません……」と返ってきた。
「何で……?」
「その日の天気予報は大雨……面倒くさい。それにその日は、お母さんもいないから家の事は、私がやらなきゃいけないんだ。せっかくの誕生日なのに雨を呪いながら洗濯をして掃除をする」と返ってきた。
この時僕は(ん……?)と思った。(ずいぶん木曜日の情報集めしてるな……まさか、俺が誘うこと予想してた……?)そう思うと、なんだか可笑しくなりこうなったら何が何でも連れ出してやると思った僕は「用事が有るなら仕方ない……じゃあ27日はどう?」
すると明愛花は、不貞腐れてなのか、
「私の誕生日なんて誰もめでたいだなんて思ってない。生きていれば誰にでも、必ずやってくるイベントだ。それに君も3月7日でしょ、お互い様」とやはり不貞腐れた様子……。
僕は(よしっ)と対抗意識を燃やし、
「周りの人が、どう思っていようが俺には関係ない。君は大事な人だ、その君が笑ってくれるなら……これはただのエゴだけど、勝手にお祝いがしたいw っていうか、カットの時以外でも会いたいってのが本心かもw」と返す。
すると明愛花は「分かった……雨が降らなかったらね」と、とうとう観念した。そしてその日の、天気予報は雨だった……。当日の朝、目が覚め外をみると案の定、天気予報は的中していた……。
その日は一日中、横なぐりの大雨だったため約束は、4月3日に持ち越された……結局……誕生日は、あまり関係なくなる……。