【前回の記事を読む】女性への敵意――家柄、財力、知性、容姿などの自分が欲しても得られない全てを、苦労なく保有する人間に対する劣等感
絆創膏
1
また男は、決して優等生ではなく、間違いなく劣等生だ。
劣等生の男は、優等生達を前にして言った。
「お前達はなぜ、小さな賢者になろうとするのだ。俺は大きな愚者に成りたい」
とにかく男は、優秀な点の少ない人間である。
そんな男が、人生をこう考えている。
「人の一生は、邂逅の重なりだ。右に転ぶか、左に曲がるか、瞬時の些細な選択が人生を大きく変える」
男は自分の一生を美しく開花させ、豊かに実らせるため、訪れ来る邂逅の一つ一つを大切にしようと思う。
そして今、男は新たな邂逅を得た。
男は、この素晴らしい出逢いを真剣に育ててみたいと思う。
そうすることで男は、己の誠意の限界を知るだろう。
そして女性は、この男を知ることにより、きっと数え切れぬ笑顔を得るだろう。
男には、そうしてみせる自信と自負がある。
男は、このように強い自惚れを持っている。
一方で、同じ程度のはにかみも合わせ持っている。
僕は、この男が好きだ。
それは、この男が僕自身であるという宿命的事実に起因するだけではない!と思うのだけれど。
確かに優秀な点の少ない僕だけど、直感力だけには些かの自信がある。
あなたと僕は、きっと上手くいく。