「お、いいなそれ。久居の送別会あそこでやろうぜ」
「いや、ちょっと待て、金曜は混んでるし……」
「予約すればいいでしょ? 田野君の彼女、私も会いたいな」
「そうしようぜ、主任にも言ってくるわ。今週は無理みたいだから来週だな」
永村はさっさと席を立った。
「おい……」
永村を呼び止めようとした優人を、みどりが制止した。
「いいじゃない、ダメなの?」
「どういうつもりだよ?」
優人は声を抑えて言った。
「別に、一度顔を見たいだけよ。いいでしょ?」
「何で? 何で顔を見たいわけ?」
「やあね、何もしないわよ。純粋に好奇心よ。本当に一回会ってみたいだけ。一回だけでいいから。サックスも興味あるし」
「だから何で? らしくないこと言うなよ」
面倒はごめんだ。何で彼女とセフレをわざわざ会わせなきゃならないんだ?
「本当に一回見たいだけだってば。落ち着いてよ。何でって、同僚の彼女が飲食店にいるなら行ってみたいって、そんな不思議なことでもないでしょ。重く取らないでよ」
「写真でいいなら見せるけど?」
「やあよ、お店行くよ。いいでしょ、て言うか、止める権利ないよね? レストランに行くだけなんだから」
「お前……」
まさか本気になったとでも言うのか? まさか……。これまでのみどりの態度から、キッチリ割り切っていると安心していたのに。
「……もう行かなきゃ」
「お疲れ様、じゃあ後でね」
仕方なく売り場に戻りながら、優人は不安に駆られた。単なる悪戯心ならいいが……。
▶この話の続きを読む
ホテルに入った途端「もう終わりにしたいの、この関係」と言うセフレ…だから腕を取ってベッドに引き込んだ。組み敷いて…
【イチオシ記事】「凄いイケメンくんだ…ちょっと想像以上だわ」肩から少しずつ脱がされ、身体を重ねるような密着マッサージがはじまり…