オリジナルブランドを作っちゃった!
1回目の展示会での成功に味をしめ、ギャラリーでの仕事は短期間で集中して売上が出るとわかった私は、もっとギャラリーの仕事を増やしたいと思いました。
思い立ったら即行動! 仕入れた商品を片手に営業に行き、他のデパートのギャラリーや友達のギャラリーなど、多い時は年に5回ほど展示会をやりました。
ギャラリーで開催する場合、ただ買い付けたものを販売するだけでなく、付加価値をつけるためにオリジナル商品も作らなければなりません。
洋裁はほとんどできなかったのですが、着物リメイクの本を片手に、デザインのラフ画を描いて、それを拙い英語で縫製を担当している人に伝えました。
日本の着物を解いてアイロンをかけ、タイシルクと合わせたワンピースを作ったり、数種類のタイシルクを組み合わせてオリジナルのコートを作るなど、私は1点ものの風楽ブランドの衣類を手がけるようになりました。
当時、ビジネスパートナーとなったのはタイの北部商業都市ノンカイにあるNGO。
ミシン技術を習得させて女性たちの自立を援助しているキリスト教系の団体でした。
「風楽&VILLAGE WEAVER」というロゴマークのタグを作って服に縫い付けてもらい、オリジナルブランドの衣類ができました。農村地帯の女性たちと一緒に作り上げたという意味でこの名前をつけました。
1週間滞在する時は初日にそこを訪れ、デザインを伝えれば帰国前日に仕上げてくれました。
ノンカイには他に買い付けできるマーケットがないので、発注したらチェンマイに行き、買い付けを終えた最終日に再びノンカイに行って商品を受け取り、最後にバンコクに戻って帰国しました。数日間で東京─大阪を2往復していたようなものです。
いつのまにか、旅ではなく、あちこち移動するバイヤー仕事がメインになっていました。