(2)衰退する成熟大企業の再構築も待ったなし(本文で詳しく述べる)

主役から取り残される成熟大企業の改革は、日本の経済基盤の存続のためには、極めて重要で、待ったなし。

ケンウッドの倒産の危機からの奇跡の生還の体験を、本文で詳しく述べる。

(3)「デジタル維新」

「20世紀型成熟産業を安定した産業基盤に再構築し、夢と希望にあふれ、天国と地獄が紙一重のスタートアップ新産業を重ねて、安定して成長の期待あふれる次世代の日本のデジタル産業が飛躍的復活へとよみがえる」

スタートアップを盛り立て伝統的な成熟事業の改革に取組む、これが、再び日本のデジタル産業が世界の中で注目されるようになるための、「デジタル維新」であると思う。

パート1 「世界初」で「殿堂」入り―日本のデジタル産業黎明期の東芝

輝くデジタル・ソフトウエア技術

コンピューター(以下「計算機」ともいう)は、20世紀の中ごろから、「IBM7090」などのメインフレームと呼ばれる事務用のコンピューターを使って、まず事務計算などのデジタル化が始まってきた。

産業用コンピューターは、リアルタイムと言って実際の時間の流れとともに実時間でプログラム(総称してソフトウエアと呼ぶ)が時々刻々と動いて、プラント等の膨大なデーターを時々刻々読み込み、それに対応するアルゴリズム(論理手順)で、プラントを制御するアクションを算出し、それを実行して、プラントを自動運転するもので、メインフレームのようにある計算をスタートさせ結果が出たらおしまいという間欠的に動くもの(バッチ処理)と基本的に違っている。

その後、産業用にコンピューターを使って自動化、人間の代わりに、今で言う一種のAIでデジタル全自動化する試みが世界で取組まれた。