二月二十五日(火)
この日は受診を控えた。先生から
「点滴は一日おきでもいいですよ」と言われたのだ。
こちらとしてはなるべく毎日して欲しいという思いはあるのだが、先生としては食欲不振と血尿の原因がはっきりしないなかで毎日点滴をして良いのかどうか迷ったのだと思う。
確かに人間と違って、頻回に採血やレントゲンで体内の水分状態や電解質バランスをチェックできないので、無闇に点滴を続けるのはリスクがある。ただ、以前よりは遥かに食事量も飲水量も少ない中で点滴をスキップするのは怖い。怖いが、先生の意見を取り入れて、一度休むことにした。
幸いなことにカリカリの食いつきは良くなり、ソファの下から出てくる時間も増えた。排便も二日続けてあった。
この日の摂取カロリーは150キロカロリー、水分は飲水のみ130ml。
二月二十六日(水)
朝食の食いつきが悪い。カラスの声に反応して窓に登った。これは久しぶりだ。抗生剤で体調が良くなったのか? しかし、それなら食欲も改善しているはずなのだが。
この日は午前と午後に二件の仕事があった。午前の仕事の後、一旦帰宅して様子を見ていると、ずっと寝ている。元気がない。
午後の仕事を終えたが、この日の受診は妻と義父にお願いしていた。報告によると、点滴を一日しなかったものの、体重は4.60kgと二日前から減っていなかったらしい。夜ご飯はしっかり食べていて、一日で140キロカロリー摂取した。水分は飲水190mlに点滴120mlの合計310ml。
二月二十七日(木)
朝、カリカリを食べている。その後、ウロウロと歩き回っていて元気そうに見えた。私のトイレにもついて来てくれた。
病気になる前は、私がトイレに行くと必ずついて来てくれて、ドアの前で見張りをしてくれたものだ。それが嬉しくて何度もトイレのドアをそっと開けていた。そして水を流すと「ああ、仕事は終わったにゃ」と言う顔をしてあっさりと去って行く。
それも猫らしくて好きだった。久々にそれが見られて幸せな気分になる。
飲水はまずまずだが、食事はその後カリカリをたまに食べる程度なので、ミキサー食とちゅーるとで補っている。
この日も一日仕事だったので、仕事帰りに病院に連れて行った。そこで、翌日が二次病院受診という事で、点滴量を半分に減らされた。検査データが狂う恐れがあるからだという。
しかし、私としては、猫さんが病院嫌いでストレスのかかる状態が予想される中で、点滴はしっかりとやって万全の態勢で受診させたかったのだ。かかりつけ病院では、点滴の後、会計を待つ間に「ご褒美ちゅーる」をあげているうちにやっとここに慣れてくれた。
しかし、二次病院ではそうはいかないだろう。この子は、新しい環境が苦手なのだ。
結局私は引き下がった。この点滴量が適正かどうかは誰にも分からないのだ。動物医療の限界を感じた日でもあった。この日食事量は100キロカロリー、水分は50mlに点滴60mlの合計110ml。体重は4.68kgだった。
夜、お雛様が入ったアクリルケースに登っていた。小さなお雛様と比べると、猫さんの巨体が目立っている。人形も猫さんもどちらも可愛らしい。早く病気が判明する事を祈った。
次回更新は4月19日(日)、11時の予定です。
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