推定3歳くらい。
半年以上誰からのオファーもなく、預かりボランティアさんの家にいたらしい。
「赤い糸はどこ?」と、預かりさん日記に切ないコメントがあったのを憶えている。
埼玉県所沢市の公園で「J」も一緒に「ローズ」とお見合いをした。
なんでも、あまりのビビりで、「ローズ」ではなく「ビビ」と呼ばれていたらしい。
小さくて痩せていたけれど、写真より実物の方がうんと可愛かった。
そして、何より身体能力が高いのには驚いた。
女子アスリートのような軽やかさで駆け回っていた。
まさに「ザ・ボーダーコリー」。
どうして、若くて健康で、こんなに可愛い「ローズ」にこれまで申し込みが入らなかったのか不思議だった。
多分、写真写りが悪かったせいかもしれない。
確かに「ローズ」のプロフィール写真は、お世辞にもあまり可愛くなかった。
「ローズ」は北関東の山中で捕獲され保健所に収容されていたらしい。当時、その県は保護団体譲渡の道はなく、全頭が殺処分されていたと聞いた。
まだ若く元気なボーダーコリーをあまりに不憫に思った保健所の職員さんが、裏口からこっそり保護団体メンバーに渡して下さったのだそうだ。
なんて幸運な子だろうか。
私はすぐに「ローズ」を迎えることに決めた。
彼女の新しい名前は「小雪」。
出会った瞬間のインスピレーションだ。
後からわかったのだが、小雪は寒い季節が大好きで一番生き生きしている。
まさに、小さな雪の精!
なんてぴったりの名前だろう。
こうして、「小雪」は「J」の妹分になった。
「J」は3歳になったばかりで、小雪は我が家に迎えた記念日である3月8日を誕生日とした。