国際ロータリー(RI)によるアンケート「退会の理由」は、
第一位 「経済的・時間の負担」 約三〇%
第三位 「期待に沿わなかった」 約一九%であり、
第二位は「クラブの環境と文化に馴染めなかった」(約二三%)となっている。
実に四人に一人がロータリーに入って失敗した、楽しくなかったと言っているのだ。
だからこそ、ロータリーは昔から「回転扉」と呼ばれ、入ってくる人も多いけれど辞めていく人も多くて会員増強がうまくいかないのだ。
この問題を払拭することは、現会員の最大の務めだ。
新会員にとって、クラブの雰囲気が良好で、先輩会員たちから気遣いの溢れる優しい言葉を掛けてもらえる。そういった安心してクラブ・ライフを楽しめる環境作りが大切なのだ。
「楽しいところに人は集まる」のロジックは、組織存続にとって必要不可欠の道理だ。
せっかくロータリーに入ってきた新会員のフォローができない現会員は、いったい何を考えているのだろうか。
周りを見まわすと、そういった会員こそが、「うちのクラブはインクルーシブなクラブだ。開放的なクラブだ」と勘違いしている気配がある。
そうしたクラブでは、すべての会員から他の会員に対して「温かい配慮(equity)」や「思いやり(compassion)の気持ち」が行き届いているとは思えない。
おそらくは、そうしたクラブには、 ①女性差別 ②年齢格差 ③年齢序列などの問題が必ず存在するものだと思っている。
すべての会員は相手の立場にたって、モノゴトを考えてあげられているかどうか? クラブの皆が、一度は自省してみるべき課題だろう。
一〇〇年前、ポール・ハリスはそれを「寛容(tolerance)」という表現を使って、クラブ会員にとって大切な精神だと述べている。ポール・ハリスにしてみれば、いま頃になってDEIなどと言っている私たちに呆れているかもしれない。