3 「面接」は重要だ
さて、私たちが新会員を迎える際に絶対に必要なことは、まず「面接」がマストだということだ。
最近は、新会員の候補が見つかると、それを逃がすまいとフライング的にクラブに誘い込んでしまうケースがあるやに聞く。
それは絶対にダメだ。ロータリーが安く見られてしまう。
結論として、ロータリーに入れるにしても面接を経由してモッタイをつけて入会許可を出すことだ。
① 面接をすることの重要性は、第一義には本人の適性(楽天性)を見抜くことができることだ。
しかも、その紹介者がクラブ内では問題アリとされる人ならば、なおのことその選考は慎重にしたい。
「類は友を呼ぶ」の格言通り、「暗い人にはもっと暗い人が寄ってくる」「ケチな人にはもっとケチな人が寄ってくる」の教えは真実だ。
クラブ内を見渡せば、おそらく性格が超明朗の人のグループから真っ暗な人のグループまで、そのグラデーションにより五階層(超明朗、明朗、普通、暗い、真っ暗)くらいに分けられるはずだ。
中間層の「性格が普通とされる人」以上の会員からの紹介ならば入れても大丈夫だろう。
一度、ある人から税務署を定年で退職したOB税理士をロータリーに入れてやってくれないかとの紹介があった。
せっかくの紹介だからと、同業者の私が会って面接をした。六五歳くらいの人だった。その席上、彼に向って言った。
「長い間の公務員生活お疲れさまでした。いよいよ民間に下りて、必要とされる皆さんに奉仕をする番ですね」
彼はこう答えた。
「私はまだ他人様に施しができるほどの器ではない。まだ自分の頭の上のハエを払うのに精一杯だ」
私は、その言い様にカチンときた。
「何十年もの間、私たちの税金で生活させてもらってきた人間が、いつまで甘えてるんだ。その恩返しを考えたことはないのか。そんな考えだと民間では受け入れてもらえない。早晩アンタの税理士事務所は潰れてしまうだろう」
彼には「扶助」「共助」の意味が分からないのだ。
「享助」(他人から援助してもらうこと)だけの人生だったのだろう。
これでは、ロータリーは務まらない。その後数年経って、彼は税理士を廃業していった。民間は正直かつ冷酷だ。ロータリーに入れなくて良かったと思った。