「あ、あなた様で……ございます」

リリスは震える指でソフィアを指し、大粒の涙を流した。ソフィアはリリスの忠誠心に喜び、笑みを見せリリスの恐怖を少し和らげた。

その時、リリスに激痛が走った。ソフィアは笑みを浮かべたままリリスの人差し指を噛みちぎったのだ。指から血が吹き出し飛び散った。

苦しむリリスを尻目に、ソフィアは噛みちぎった指から流れ落ちる血をおいしそうに舐め始めた。その指を口に含みリリスを見た。

リリスはドレスの裾を引き裂いて指に巻きつけ、必死に出血を押さえ、その場から逃げようとしたがソフィアが髪を掴み逃がさない。

リリスの指に巻かれた布を剥(は)ぎ取ると、再び吹き出す血をおいしそうにまた吸い始めた。

その血を口に含んでそばにあったグラスに吐き出し果実酒と混ぜると、眠っているルシフェルの口に流し込んだ。

ソフィアの狂気はそれだけではなかった。着ていたドレスを脱ぎ捨て身体を切りさくと全身を自らの血で染めた。

さらにルシフェルの服も引き裂き、全身にリリスの血を垂らし塗りつけた。

リリスはしだいに意識が遠のき、その場に倒れ込んだ。

 

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