その頃は、精神的な病気を持つ人のための生活支援センター(地域活動支援センター)や精神科デイケアという場所の情報もわかってきて、そこは同じ立場の仲間に出会える場所でした。
そんな頃に、隣りの街にある精神科クリニックを見つけ、そこはデイケアも運営しているとの案内を見て、そのクリニックに初診を申し込んで行きました。そこの院長先生が長くわたしの療養生活に関わってくれて。
その先生は、わたしを通院のたびに歓迎して、その訪問を褒めてくれた。パワフルで、心強かった。
その院長先生が、わたしに「自信回復訓練」と言ってアドバイスをくれて、その一つが「もっと積極的に交際してみませんか?」でした。交際と言ってもきっと広く純粋に社会との交流のことを言っていたのだと思うのですが、わたしは結果的に、自分の病気を知った上で、それを許してくれる伴侶を得たんです。
そしてこのことが自分の自信回復を促した。このとき、わたしは初めてわかった。人生の選択肢は自分で探して、自分で決めて良いのだと。
このとき、わたしは決めて、九年勤めた会社を退職しました。
そのあと、主治医だった院長先生がわたしに、障害の認定を受けることを提案してくれて。就労支援制度を受けるにも必要だったわけですから。だからわたしに統合失調症の診断がついたのは、正式にはこのときでした。
ふう。ひと息に話しましたが、どうでしょうか。インテークに必要なのは、こんなところでしょうか。このあと、転居して愛知県内に移り住んで、いまに至ります。
え? いまですか?
いまは自宅で過ごしています。在宅勤務の夫の協力を得て。そのう、実はわたし、いま勉強しているんですよ。昨年の春から通信制の大学に入って。だからいまは勉強の日々です。だからずっと自宅で。
ええ。あ、実は福祉を学べる大学で。珍しいですよね。障害者で、いままた勉強しようなんて。あ、そうですか、珍しくないですか。